第10巻には、『言語にとって美とはなにか』から分岐派生した二つの原理的な考察『心的現象論序説』『共同幻想論』と、春秋社版『高村光太郎選集』の解題として書き継がれた光太郎論を収録する。
第7回配本
月報:芹沢俊介、ハルノ宵子(敬称略)
吉本隆明全集10[1965‐1971]
A5判変型・上製 592頁
予価:本体6300円+税
978‐4‐7949‐7110‐4 C0395
〔2015年9月19日刊行〕
http://www.shobunsha.co.jp/?p=3682
Ⅰ
心的現象論序説
- はしがき
- Ⅰ 心的世界の叙述
- Ⅱ 心的世界をどうとらえるか
- Ⅲ 心的世界の動態化
- Ⅳ 心的現象としての感情
- Ⅴ 心的現象としての発語および失語
- Ⅵ 心的現象としての夢
- Ⅶ 心像論
- あとがき
- 全著作集のためのあとがき
- 角川文庫版のためのあとがき
- 索引
共同幻想論
- 角川文庫版のための序
- 全著作集のための序
- 序
- 禁制論
- 憑人論
- 巫覡論
- 巫女論
- 他界論
- 祭儀論
- 母制論
- 対幻想論
- 罪責論
- 規範論
- 起源論
- 後記
Ⅱ
春秋社版『高村光太郎選集』解題
- 一 端緒の問題
- 二 〈自然〉の位置
- 三 成熟について
- 四 崩壊の様式について
- 五 二代の回顧について
- 六 高村光太郎と水野葉舟―その相互代位の関係
- 七 彫刻のわからなさ
解題〈間宮幹彦〉